岡崎市に住んでいて自慢できることのひとつは、入場料なしでいつでもアジアゾウの「ふじ子」を間近に見られることでした。東公園に行けば、いつでもゾウさんに会える。動物好きな自分にとって、これは本当にすごいことだと思っていました。
ふじ子は2025年の4月で57歳になりました。とても高齢のアジアゾウです。ずっと元気でいてほしいと願っていましたが…8月30日、東公園のアジアゾウ「ふじ子」が天国へ旅立ったと市から発表がありました。

ホームページに「8月1日(金)から8月31日(日)まで、ゾウ舎前に献花台を設置する(※献花台設置時間 9時~16時)」と書かれていたので、今朝、献花してきました。


ゾウ舎前に到着したのは10時過ぎでしたが、すでに多くの花が手向けられ、テレビ局の取材なども行われていました。とても暑い日でしたが、老若男女問わず、本当にたくさんの方が花を持って訪れていて、ふじ子が愛されていたことを改めて感じました。

東公園で販売されていた、ふじ子のアクリルスタンド。ずっと部屋に飾っているくらいお気に入りです。

ベルトコンベアーを見ると、ふじ子が鼻を器用に使ってエサを食べていた姿が自然と浮かんできました。最近、ふじ子がエサを食べる様子を見かけなかったのは、脚が弱って屋外での展示を休む日が増えていたからなんですね。
外でふじ子の姿が見られなくても、それは自分の運が悪いだけだと思っていました。「また東公園に来たらいつでも会えるからいいかな」なんて、勝手に思い込んでいたんです。ふじ子がいるのが当たり前だったから。

毎年開催されていた「ふじ子のお誕生日会」も、もうないのかと思うと、切ない気持ちになります。たくさんの人に愛されたふじ子。
これから東公園に行っても、ふじ子には会えない。でも、それはたまたま会えなかっただけ。そう思って、これからも過ごしていこうと思います。
